飲む中絶薬(メフィーゴパック)の処方を開始しました
飲む中絶薬(メフィーゴパック)の処方を開始しました。手術と比べて子宮への負担は少なく、うまくいけばより安全な方法になりますので、WHOも推奨しております。この中絶薬は母体保護法指定医師のみが使用できる薬剤であり、登録された医療機関でのみで使用できます。当面の間、入院可能な施設において、2剤目(ミソプロストール)投与後から胎嚢が排出されるまで院内待機が必須となります(入院の準備は必要です)。
使用できない方 ・メフィーゴパックに含まれる成分に過敏症があった人、・ポルフィリン症の人、・内服または吸入ステロイドを投与中の人、・出血性疾患の疑いのある人、・抗凝固剤、抗血小板剤を使用している人、・以下の薬を使用している人(リファンピシン、リファブチン、カルマバゼピン、フェニトイン、セイヨウオトギリソウ、フェノバルビタール、ボセンタン、エファビレンツ、ダブラフェニブ、エトラビリン、ロルラチニブ、プリミドン、ソトラシブ)
まずはじめに超音波検査による診察を行ない、子宮内妊娠であることを確認します。週数が進むと出血・下腹部痛が強くなり、人工妊娠中絶の失敗が増えると予想されるため、早めにお越しください。(治験では症例数も少なく、週数ごとの検討もされていません)
この薬の投与を受ける前に、この薬の危険性や有効性、投与を受けるにあたり必要なことについて十分理解できるまで説明を受けて下さい。説明に同意いただいた場合に、この薬の投与が開始されます。処置の準備として採血検査、性病検査を行います。
注意事項 ・この中絶薬の投与を受けた後、全ての方にある程度多めの子宮出血があります。重度の出血の場合手術が必要になります。・この中絶薬の投与を受けた後、全ての方に下腹部痛が起こります。かなり強い痛みになることがあります。・この中絶薬の投与後、人工妊娠中絶が達成されなかった場合は手術を行います。・胎嚢が排出されたことが確認された後でも、経過によっては手術が必要になる場合があります。・失神を伴う子宮出血が発現する可能性があることから、自動車・バイク・自転車などの運転をする場合は十分注意してください。・中絶薬を内服した後に妊娠継続を希望した場合、胎児の先天異常の可能性があります。・異常時には当院に連絡して下さい。緊急時連絡カードは携帯して下さい。・医師の許可がでるまで検診は受けて下さい。
メフィーゴパックは2種類の薬剤で構成され、まず1剤目のミフェプリストンを内服し、36~48時間後に2剤目ミソプロストールを内服するという方法です。臨床試験においては、内服完了後24時間以内に93。3%で中絶を確認しております。2剤目投与後0~4時間で61.7%、4~8時間で26.7%、8~12時間及び20~24時間で各1.7%。1剤目投与後2剤目投与前に人工妊娠中絶成功した割合は1.7%でした。24時間後、翌朝の検査にて子宮内に胎嚢があり、中絶が完了していない場合は手術が必要になります。
ご希望される方はまず電話にてお問い合わせ下さい。
費用
薬剤料 メフィーゴパック58,300円(税込み)
処置料 97,000円(税込み) (処置後の検診代、手術が必要になった時の手術代も含みます)
名古屋市千種区今池4-14-3
レディースクリニック山原 (052-731-8181)