人工妊娠中絶

妊娠と分かったものの、いろいろな事情によっては中絶を選択せざるを得ない時があります。そのような場合に母体保護法によって妊娠中絶術を行います。最近の統計では年間出生80万人に対し13万件が中絶となっています。

当院の中絶手術の特長

  • 1完全無痛手術

    麻酔は静脈麻酔で、手術中の痛み、記憶は全くありません。完全に眠ってしまってから手術を開始し、手術時間は平均5分です。目が覚めるのは早くて手術終了後20〜30分で、長いと1時間以上寝ています(長く寝ていられるほど術後の痛みは少ないです)。

  • 2母体にやさしい吸引法

    子宮内容物を吸い取るだけですので、子宮にやさしい方法です。5分くらいの間できれいに、子宮内壁に負担がかからないように吸い取ります。

  • 3経験豊富な医師が行う安全性

    呼吸抑制が出すぎないよう、吐き気が少なくなるように、その方に応じた麻酔の量を調節しています。手術中は血中酸素濃度、脈拍モニターを行い、術後も目の届くところでモニター管理します。手術は長年産婦人科救急の現場に従事し、中絶手術20,000件以上の経験がある院長(母体保護法指定医)が行いますので 安心して手術を受けることができます。

中絶手術が可能な期間

母体保護法により中絶は妊娠21週6日までとなっています。
初期の中絶手術は妊娠6週から8週後半までの週数が適しています。超音波検査で手術可能な期間を決定します。手術日は月曜から土曜日までです。
4~5週は、子宮口が開きにくかったり、内容物がしっかり出たか確認が難しい場合があります。また9週以降は内容物が出にくかったり出血が多くなるリスクがあります。
12週以降は妊娠中期中絶となります。

初期中絶

妊娠 6〜11週

妊娠初期は体への負担が軽い吸引法を採用。日帰りで手術を行います

人工妊娠中絶が行われる理想的な時期は、6週から8週後半までですが、9週以降でも11週前半までは日帰りで吸引手術が可能です。事前に診察で妊娠週数を確認した上で手術日の相談をさせていただきます。どうしても事前にご来院できない場合は、6週から8週後半までであれば、当日受付手術も可能な場合はありますので、お電話にてご確認ください。当院の初期中絶手術では、子宮に負担の少ない吸引法を採用しております。また9週以降でも11週前半までは、手術前に子宮口を棒状の器具で拡げる痛い前処置はありません。

中期中絶

妊娠 12〜13週

中期中絶では、入院が必要になります。妊娠12~13週の場合、1泊2日で子宮内容除去手術が可能です。

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当日受付手術について

可能であれば、事前の診察をお勧めしますが、当日受付希望の方は、あらかじめ電話でお問い合わせください。問診にて可能と考えられる場合、手術が可能です。当日9時に受診していただき、診察で6週から8週後半の胎児の大きさであり、性病検査の異常がなければ、受付していただきます。費用は通常の初期中絶と同じで、当日手術受付加算は不要です。お昼頃に手術、帰りは4時半頃になります。

妊娠診断と術前検査の費用

  • 診察料5,500円(初診料、超音波検査など込み 税込)
  • 術前検査(採血・性病検査)3,300円(税込)

※手術可能な状態と判断できる場合、術前検査を行います。
※まだ迷っているかたは、診察料のみとなりますが、ご希望があれば術前検査をしておくこともできます。

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費用

妊娠初期中絶(吸引法)
  • 妊娠8週後半まで 60,000円(税込66,000円)
  • 妊娠9週から11週前半まで 88,000円(税込96,800円)

※麻酔、薬など当日必要な費用すべてを含みます
※各種クレジットカードのご利用が可能です(妊娠11週まで) ※事前の手術予約金は不要です
※キャンセルは手術当日朝まで可能です
※供養料は含まれていますので不要です
※当日手術受付加算は不要です

手術の方法

当院の妊娠中絶手術は、子宮に負担の少ない吸引法のみで行なっており、掻爬法は利用しておりません。
吸引の圧力を調整して5分程度できれいに内容物を吸い取ります。そのため当院での中絶手術後は術後の出血が少なく、痛みが少ないことが多いです。
きれいに内容が出てきゅっと子宮が縮めば(妊娠で軟らかく大きくなった子宮が小さく戻り、硬くなれば)出血は少なく、痛みは少なくなります。きれいに取れてないと子宮の壁から内容が剥がれかかった状態なので子宮が縮みにくく出血、痛みが続きやすいです。体質的に子宮の縮みが悪い時や、術後無理をした場合はその限りではありません。

手術の流れ

妊娠6~8週後半の場合

妊娠6~8週後半の場合日帰りの初期中絶手術(吸引法)となります。子宮内に育ちそうな胎嚢が認められた場合に、人工妊娠中絶についてお話いたします。

  • 1.手術前の検査・準備

    手術に必要な検査(採血・性病検査)をしていただき、手術を受ける前の準備をお話します。また同意書(PDF)の書き方の説明をさせていただきます。手術に適した時期の日程をお話しますので、当日もしくは後日お電話にて予約してください。特に変わりなければ、次は手術の当日に来ていただきます。

  • 2.手術前日

    手術前日の午後10時より絶飲食をお願いします。

  • 3.手術当日

    手術当日朝の8時50分(または指定の時間)までに来院してください。受付にて同意書を提出、費用(クレジットカードも利用可能)を納めてください。同意書に不備がありますと当日手術できないことがありますのでご注意ください。

  • 4.手術

    手術は5分くらいで眠っている間に終わります。子宮の入り口を開いて吸引器にて内容物を吸引します。麻酔が醒めるまで休んでいただきますが、お昼前頃に帰れることが多いです。

  • 5.手術後

    手術後早めに1回と、その1週間後位に1回は検診を受けてください。

妊娠9~11週前半までの場合

妊娠9~11週前半までの場合も日帰りの中絶手術(吸引法)は可能です。
強い痛みを伴う子宮の入り口に棒状の器具を入れる前処置は行いません
(11週後半からは行います)。11週後半は1泊2日になります。

注意事項

  • 手術前日の午後10時から手術までは絶飲・絶食(飲まない・食べない)をお願いします。
  • 遅れて来院された場合、当日の手術ができない場合がありますのでご了承ください。
  • 手術当日は化粧(口紅・アイメイクなどすべて)をしないでください。
  • 手足ともにマニキュア・つけ爪はせず、爪は短くお切りください。
  • 手術前はコンタクトレンズ・アクセサリー・時計は取り外してください。
  • かかとの低い靴を履いてご来院ください。
  • 髪の毛の長い方は、髪を結ぶゴムを持参してください。
  • 生理用品(生理用ショーツ・夜用ナプキン)を必ず持参してください。
  • 貴重品はお持ちにならないようにお願いします。
  • 手術当日は自分で自動車や自転車を運転しないでください。

合併症について

以下は愛知県産婦人科医会による「人工妊娠中絶について」からの引用です。
この内容に沿って中絶手術時に稀に起こる合併症についてご説明します。

子宮内容除去術は手探りで行う手術です。慎重に処置を進めますが、以下のような合併症・偶発症がおこることがあります。

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手術後について

安静について

中絶手術直後は麻酔の影響でぼんやりした感じがありますが、帰って寝ていただければ翌日には良くなっています。
翌日からは出血・痛みは少ないことが多いので、軽い家事・事務仕事程度は可能ですが、特に数日間は立ちっぱなしや、歩きまわったり、重いものを運んだりの重労働は避けてください。
完全に子宮が元に戻るのに2週間程度かかりますので、その間は無理をしないようにしてください。

出血について

当院の中絶手術では子宮の内容物をきれいに吸い取るため、子宮が元に戻りやすく、早めに硬く小さくなりやすいです。そのため術後の出血は少ないことが多いです。
ただ体質や無理をすることによって子宮が緩んで出血が増えることがあるので、術後しばらくは無理をしないようにしましょう。1~2週で出血が止まることが多いですが、個人差があります。

痛みについて

手術から目が覚めた時は子宮の大きさが元に戻る時の痛み(収縮痛)があります。特に目覚めが早い時やもともと生理痛がひどい方、子宮の形が屈曲強い方に起こりやすいですが、時間とともに軽くなっていきます。
帰る時には軽い生理痛程度のことが多いですが、必要でしたら痛み止めをお出しします。
術後数日間は収縮痛がありますが、それは正常ですので問題ありません。動きすぎたり無理をしたりすると痛みが強くなることがありますので、しっかり安静にしましょう。

入浴について

中絶手術当日からシャワーは可能ですが、湯船に入っての入浴は、検診で大丈夫といわれるまで念のため止めておいてください。
手術後は子宮から血が出る際に出口が開いているので、入浴で雑菌が子宮に入るのを防ぐためです。

飲酒について

子宮の収縮が良好で出血がおさまってきていれば、中絶手術して1週間後くらいから可能です。

性交渉について

中絶手術して2週間後以降、出血が完全に止まって何も症状がなくなってから、可能になります。

生理の再開について

毎月生理がきていた方で、手術後早くて1ヶ月〜1ヶ月半までに再開すれば普通です。遅くても2ヶ月までには再開の予定です。もともと生理不順の方はそれ以上遅れる場合があります。
再開して始めての生理はいつもと比べて、色・量・痛み・期間が違うことも時にありますが、だんだん元に戻ります。

避妊について

今後しばらくは妊娠を望まない方には、確実な避妊法であるピルをお勧めいたします。通常は生理が再開した日からピルを開始しますので、検診の最後の日にお話して処方いたします。
ただ次の生理が来る前に続けて妊娠する方もいらっしゃいますので、その可能性がある方は手術後すぐにピルを開始します。ご希望でしたら申し出てください。

低容量ピル

流産時の子宮内容除去術

他院にて流産と診断されて手術が必要とされた方の子宮内容除去術も
行っています。中絶の場合と全く同じ麻酔法、吸引法による日帰り手術です。

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経口中絶薬メフィーゴパック

手術より子宮への負担が少なく世界的には普及している薬です。しかしまだ取り扱いの決まりが厳しく、使い勝手のよいものとなっておりません。日程、費用、通院回数、入院の必要性、手術の可能性、処方後の経過観察等の条件が合う方のみの限定的なものになっております。

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よくあるご質問

  • 中絶手術は痛いですか?

    いいえ。当院では長年の経験に基づいた麻酔方法をとっておりますので、ほぼ100%手術中に痛かったと言われる方はいらっしゃいません。手術時間が短時間(平均5分)であり、麻酔から覚める時間が早くて20分後のため、手術中に目覚めることはありません。

  • 一度中絶するとそれ以降、妊娠しにくくなるのでしょうか?

    不妊症を専門としている院長が、今後の妊娠を考えた視点で手術を行います。逆に術後は子宮内膜がフレッシュになり妊娠しやすくなるくらいです。
    不妊の可能性はまず心配しなくてよいと思われますが、後遺症のリスクもゼロではありません。術後のケアはしっかり行いましょう。35歳以上で元々できにくい方がたまたま妊娠した場合は、その後不妊ということはあります。

  • 手術前の前処置の必要はありますか?

    妊娠6週から11週前半の手術は、前日・当日に、子宮口を拡げる棒状の器具を入れる痛い処置は必要ありません(11週後半からは必要です)。

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