人工妊娠中絶

妊娠中期は入院しての手術、または分娩を行います

中期中絶では、入院が必要になります。妊娠12~13週の場合、1泊2日で子宮内容除去手術が可能です (日程、経過によっては2泊3日必要になることがあります)。
14週~21週(現在休止中)では通常4~5日の入院が必要で 、陣痛促進剤による分娩となります。

費用

  • 妊娠12~13週 210,000円(税込231,000円)
  • 妊娠14~21週 320,000円(税込352,000円)

※クレジットカードのご利用はできません。

初期中絶との違い

中期中絶では基本的にお薬にて陣痛を誘発して分娩という形をとります。中期中絶と初期中絶の違いは以下です。

  • 通常の分娩と同じ扱いなので入院が必要になる
  • 手術費用が高額になる
  • 健康保険の出産育児一時金が支給される(申請が必要です)
  • 死産届の提出・火葬の手続きが必要になる
中期中絶のリスク

妊娠14週以降の分娩では強い陣痛促進剤を使うため、子宮破裂・出血多量のリスクがあります。場合によっては救急病院で子宮摘出手術・輸血が必要となることがありますので、よく考えて決めてください。
なお、分娩経験のある方は子宮の壁が弱くなっており子宮破裂のリスクが増えるため、当院では施行していません。

出産育児一時金

健康保険の出産育児一時金は母体を保護する目的のために、分娩の事実に基いて支給されます。申請を行えば、12週以降の生産・死産(中絶・流産を含む)を問わず、すべての方が受給できます。出産一時金の医療機関直接支払制度も利用可能です。

死産届・火葬の手続き

死産届を役所の戸籍係へ提出し、埋葬許可証をもらいます。死産(中絶、流産を含む)の場合出生届は提出しないため、戸籍には載りません。
火葬場を予約後、埋葬許可証を持参し火葬場にて火葬をします。こちらは業者代行も可能です。

手術・分娩の流れ

妊娠12~13週の場合

医師の診察、超音波検査にて胎児の大きさから、いつまで子宮内容除去術が可能か決まります。

  • 1.手術前の検査

    手術に必要な検査(採血・性病検査、費用計3,300円)をしていただきます。
    手術についての説明があり、その後スタッフより入院時に必要な物、書類、入院中の事について説明があります。

  • 2.入院・手術の準備

    入院当日に子宮口が開くように、ラミナリア(水を吸って膨らむ棒)を4~5本入れます。

  • 3.手術

    翌日ラミナリアを抜去、静脈麻酔にて眠っている間に5~10分で胎児・胎盤を取り出し、残りを吸引します。3~4時間休んで、診察後病室に戻ります。異常なければ夕方~夜退院となります。翌日を含め2~3回の術後検診があります。

妊娠14~21週の場合

医師の診察、超音波検査にて胎児の大きさを参考に、いつまで陣痛促進による処置が可能か決定します。
超音波検査で胎盤が子宮の出口を塞ぐ場所にある時は、処置は始めることはできません。

  • 1.分娩前の検査

    分娩に必要な検査(採血・性病検査、費用計3,300円)をしていただきます。
    処置の方法・リスクについての説明があり、その後スタッフより入院時に必要な物、書類、入院中の事について説明があります。

  • 2.入院・分娩の準備

    入院当日の午前中に子宮口が開くように、ラミナリア(水を吸って膨らむ棒)を4~5本入れます。午後にはラミナリアの本数を増やして入れ替えます。翌日それを抜去して、膣内に陣痛促進薬(プレグランディン)を定期的に挿入していきます。

  • 3.分娩

    入院から数日以内に分娩となることが多いです。分娩後、胎盤の一部が残りますので子宮内容除去手術を行います。

  • 4.分娩後

    診察にて問題なければ退院です。退院後3回程度の検診があります。