旅行、試験、仕事の日程が生理の予定日と重なり、どうしても周期をずらしたいということは案外多いものです。そんな時には月経移動ピルの服用により、生理を移動することが可能です。当院では一般的な中用量ピルではなく、副作用の少ないホルモン剤を使用します。
月経移動には生理を早める方法と遅らせる方法の2種類があります。
料金
薬の種類・服用期間により変わりますが、7日間処方、3,000円(税込3,300円)~14日間処方、4,750円(税込5,225円)となります。
※初診料・指導料・薬剤料込みの料金です。
服用方法の種類
この場合生理がきてから1週間以内の受診が必要です。生理開始後5日目位より、約10日間薬を服用すると、服用終了後2~4日位で生理が始まります。
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メリット
生理を避けたい時期にピルを飲まなくて済むので、副作用なく過ごすことができます。
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デメリット
失敗することは多くはないですが、必ずしも確実とはいえません。服用後1週間も生理が来ない場合もあります。当院では42歳までの処方になります(副作用を避けるため)。
生理予定日の5日前位より薬を飲み始め、遅らせたい日程の最終日までのみ続けます。服用終了後2~4日位で生理が始まります。
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メリット
月経を早める方法より確実な方法といえるでしょう。生理を避けたい時期に妊娠の可能性がないということも重要です。
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デメリット
1~2日後にくる予定の生理を遅らせたり、3週間以上遅らせることは難しいです。
注意事項
飲み忘れるとホルモンのバランスをくずして出血したり、生理がきてしまうことがありますので、飲み忘れないようにしてください。
数ヶ月先、またはあと数日で来る予定の生理を移動することは確実でないため、直前の生理が来たら早めに受診してください。
よくあるご質問
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生理を移動するとホルモンバランスが崩れるのではと心配です。
生理日を変更したからといって次の生理まで狂ってしまうということはまずなく、移動した生理からいつも通りの間隔で、次の生理がくることがほとんどです。
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生理は遅めた方がいいの?それとも早めた方がいいの?
生理の周期や予定のある時期・期間によって、どちらが良いか変わりますので、ご自分の希望も含めて医師と相談してください。
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生理の移動にはどんな薬を飲むの?
中容量ピル(プラノバール)は吐き気、頭痛などの副作用のでる確率が高くなりますので(特に車、飛行機に乗る旅行は血栓症に注意)、副作用の少ないホルモン剤をお勧めしております。早める場合は卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類、遅める場合は黄体ホルモンを使います。